↓素晴らしい本です。血圧が心配な方の参考になれば幸いです。↓
「高血圧はほっとくのが一番」 松本光正著 講談社
高血圧は少しも気にすることはありません。ほっとくのが一番です。上が200を超える極端な場合を除き何ともありません。心配する必要はまったくないのです。今や「高血圧症」といわれ、患者数は約5500万人もいるとされる。
日本人の成人の半分以上が「高血圧症」という病気なのだ。しかし本人は痛くもかゆくもなくどう見ても健康なのだ。通常、人が気にする程度の血圧が重い病気を引き起こす可能性はゼロに等しい。「高血圧症」とは製薬会社の利益のために作った虚構の病だといえる。
◆血圧は気にしない
血圧を気にすることはそれ自体ストレスであり、そのマイナス思考がかえってさまざまな病気を招くのだ。ガンも脳卒中も心臓病も最大の原因がストレスなのはいうまでもない。
この世にはたくさん健康法があるが私の説く高血圧に対する健康法はじつに簡単である。放っておく。血圧心配性から自由になれば身も心もすこやかになれる。
◆脳梗塞の本当の原因
なぜ、高血圧はいけないといわれるのか?一つには「高血圧は脳卒中を引き起こす」ということが常識になっているからだ。
脳卒中は、ガン、心臓病に次いで死因の第3位。日本人の死因の約15%を占める。1999年度の調査によると脳卒中を起こした人のうち脳梗塞が84%だった。脳梗塞は高血圧が原因といわれるがそうではない。むしろ血圧の低いときに起こる疾患である。脳の血管が詰まりかけたとき体は懸命に血流を勢いよくし血のかたまりを吹き飛ばそうとする。血圧を上げて脳を守ろうとしているのだ。薬で血圧を下げることは命取りなのだ。
◆降圧剤を飲むとガンになる
降圧剤を飲むとガンが増える。降圧剤にはいくつかのタイプがあるがカルシウム拮抗剤は免疫力を弱めてしまう。
そのため、普通なら摘み取っていたガンの芽を放置してしまうのだ。免疫力の低下によって増えるのはガンだけではない。もとよりほかのさまざまな病気も引き起こす。このような観点からも降圧剤をできる限り控えるべきだと考える。
◆加齢とともに血圧が上がるのは常識
血圧が加齢とともに上がるのは医学の常識である。年を取ると誰でも白髪が増えたり皮膚がたるんでシワができたりする。同じように血管も年を取ると硬くなる。「動脈硬化」である。動脈硬化は血管の加齢現象なのだ。
動脈が硬くなると拡張・収縮しにくくなりそれだけ血液を送りにくくなる。脳や手足の隅々まで血液を送るために、
心臓は血圧を上げて勢いよく血を送り出しているのである。
加齢によって血圧が上がるのは当然なのである。それを薬で下げたら脳や手足の先に血が回らなくなってボケたりふらついたりしてしまう。
高齢者は、160~180でも大丈夫である。
加齢で硬くなった血管に血液をめぐらせるためにはそのくらい高い血圧が必要なのだ。
人間の体は薬など及びもしない絶妙なコントロールを行っているのである。
◆ストレスほど怖いものはない
健康を害する最大の要因はストレスである。あれこれ気にするよりゆっくり「骨休め」すること。現代人に一番必要なのは結局これではないだろうか。疲労はストレスである。体はストレスと戦うために血圧を上げる。薬を飲むより先に、十分に睡眠をとり休むことが先決だ。人間の体はやわではない。それは実に強いものだ。しかもどんな治療や薬よりもずっと賢く自身を調整している。血圧のことはきれいさっぱり忘れてください。そうすれば身も心も健康になれます。